売れる営業>証券会社の営業マンは追い込まれると数字に強い

１５時から、投資信託や債券などの営業に出かけていきます。
ファミリーファンドという追加型投資信託は毎月、
そして、スポット物といわれる投資信託も不定期で目標数字
があります。

この募集物というのは期間が決まっていて、その締め切り日
までに完売しないといけません。
支店としても本社からの目標数字は必達なのです。

もちろん、それが営業マンごとに数字が割り当てられます。
私が在籍してい当時は、どこの支店もこの数字を達成して
あたりまえでした。

営業マンは、たとえ、締め切り日までに余裕があっても、
毎日、会社に帰ってくると募集物の数字をゼロで報告する
というわけにはいかないのです。
どの営業マンも、いくらかの数字はホワイトボードに記入しないと
いけないという暗黙のルールがありました。

本当は、まだ数字がゼロだとしてもです。
その当時は、支店の雰囲気がこういう感じでした。
絶対に、ゼロ報告は許されませんでした。
また、一度ホワイトボードに記入した数字を減らすことは
ご法度でした。

さて、こんな状況ですから、締め切り日が近くなると大変です。
今まで、本当ははいってない数字を埋めないといけないのです。
営業マンは、お客さんのところを駈けずりまわって数字をかき
集めてきます。

不思議なことですが、自分が申告した数字の中身が、締め切り日
までに、ちゃんと埋まっているのです。
毎月がこれの繰り返しでした。

やっぱり、人間は追い込まれると、すごい潜在能力を発揮するんだな
と思いました。